クロ157 貴賓車=KSモデル=16番 1/80=製作②

クロ157-1 KSモデルベースの製作です。内装の家具類を設置して全体のバランスを見ます。

洗面所の洗面台、トイレは真鍮で自作しました。ドアも設置して内装もいい雰囲気にまとまりました。

貴賓室の床のじゅうたんの表現には苦労しましたが、いい材質の素材がありました。




ボディ部も完成しましたので、塗装を初めていきます。



下地処理はグレーを塗装していきます。

へこみや深い傷、ほこりなどが付着した際は耐水ペーパー600~1000番を利用してボディ部がなめらかになるまで繰り返して行きます。最終的にはこの時点では1000~1200番くらいで整えていきます。

ボディ基本のクリーム色を塗装し赤色(調合色)をのせていきます。


修正部分があったら修正をして、クリアー塗装をしていきます。

一度クリアーを塗装し乾燥後、表面をなめらかにしてインレタを貼り付けていき、ボディを1000~1200番の耐水ペーパーで研いでいきます。その後、再度クリアーを塗装していきます。何度かこの作業を繰り返します。




クロ157 貴賓車=KSモデル=16番 1/80=製作①
クロ157-1は皇室の方の移動や外国からの来賓客用の貴賓車として昭和35年に製造した車両です。
現在も田町電車区からは移動になりましたが、現在も車籍を有する車両です。
登場時はクモハ157・モハ156-1が牽引し、クロ157-1を後部に連結した3両編成で運転していました。
電気系統の故障してしまい、中間車に組み込まれその後は、運用されていました。
登場時は準急色である朱色に近い赤とクリーム色の組み合わせでしたが、後に特急色であるこい赤色とクリーム色に変更、直近では185系200番台に組み込まれた為、アイボリーと緑帯に大きく塗装色を変更しました。
今回は登場時の準急色から特急色に変更になったモデルを再現していきます。
貴賓車の特徴はやはりその内装です。桃山時代をイメージした内装になっていたそうです。

車両のベースとなるキットはKSモデル製になります。
車両前面の貫通扉の表現が甘く、追加パーツにて実車と同じフォルムになるように製作していきます。

車両の前面、妻面、ドアを設置して箱型にしていきます。

クロ157のドアは特徴のある4枚折戸になっています。

車両前面の貫通扉の表現もうまくいきました。

車両に各部のパーツを取り付けていきます。この後の塗装を考慮して取り付けていきます。
また、車両横のサボは立体感が少し足りなかったので、お客様と相談後、車両から削りとり新しいパーツを設置しました。
小さなパーツの部分の変更ですが、このようなパーツの変更や追加が車両完成時の仕上がりの雰囲気に大きく関わって来ますので、車両製作前の製作設計は大切です。

妻面側もキットの素組みですとつるつるの状態でした。画像をなんとか探し出し作り込みを行っていきます。縦の雨樋とステップを設置していきます。


今回の車輛は貴賓車ということもあり、内装が大きな特徴を持つモデルに仕上げていきます。
内装の設置設計を今までとは変更していこうと決め、その企画と技術反映に時間はかかりましたが、製作に入っていきます。

仕切り板を図面に合わせて取り付けていきます。
しかし、、この状態で車両に設置をしていくと、車両側面の内装壁と各室内装備品との間にアングル分の隙間が生まれます。
そこを今回は極力なくしていくこと、内装装備品への拘りを企画して製作をしていきます。

床板は各仕切り毎に実車と同じく変更していきます。

図面をコピーし、各装備品の設置をしていきます。

今回はこのような大変珍しい、当時の内部カラー画像が掲載されている・・・

こちらの資料をお客様からお借りすることができました。各装備品の色や、そのコンセプトなど文面も充実しており、モデル製作に大変役立ちました。

車両に戻り、よくよく各資料を読み込んでみると、ラジオが設置されており、屋根にはラジオアンテナが設置されていたようです。
そこで、自作で製作をして設置しました。

床下機器も設置して床下の追加パーツを製作していきます。

妻面各パイピングは自作で製作をしていきます。なかなか画像がなくこの部分の車輛画像を調べるのが大変でしたが、とてもいい雰囲気になりました。

マイテ39=ニワ模型=16番 1/80=リファイン

国鉄の展望車として知られているマイテ39 ニワ模型のリファインです。

こちらが施工前の状態です。今回は塗装を剥離し再塗装し床下パイピング追加加工、室内追加加工、室内灯設置等多数のリファインをしていきます。

施工前の床下です。機器も一つ外れておりまたパイピング等が無い状態でした。


各パーツをばらしていきます。

ボディ・屋根・床下・台車・展望台とばらしていきました。

こちらがインテリアの状態です。仕切板の色も少し違うようです。床下の色も変化が無い為全てバラして再塗装をしていきます。

塗装剥離後の画像です。ハンダが出ている個所等はハンダを取り除いていきます。

床下パイピングを追加しました。

細かな作業ですがひとつづつ重ねていき、精密な床下パイピングを目指して施工していきます。

施工前と全く雰囲気の違ったモデルになりました。



床下部分のパイピングを終え、再塗装をしました。

いい雰囲気です。

内装ソファーパーツも汚れが目立ちましたので再塗装をします。一部ソファーが足りない個所がありましたのでソファーパーツを追加していきます。

室内の様子はこちらの資料を参考に製作していきます。

図面で室内の様子が非常に解りやすく明記されていますので実車通りの室内を製作することができます。
仕切り位置迄ばっちりと明記されています。

室内パーツの塗装が完了です。

仕切りパーツ、床下を塗り分けてこの後各パーツを設置してきます。

ボディ部の際塗装後です。

天井周りもよく見えますので色を内装色と変えていきます。



カーテンの設置をしますのでカーテンの塗装をしていきます。


ボディ部に各標記を貼っていきます。




床下機器に色入れをしていきます。
ぐっと雰囲気がかわりました。

内装にはもう少しカウンター等を設置する為もう少し手を入れていきます。